甲府はなぜ「宝石研磨のまち」なのか
かつて水晶の産地と甲府は水晶の発掘地であったことから昔から宝石研磨の工房が栄えていたそうです。長い歴史の中で培われた研磨技術が今なお研鑽され続けています。
当店では長年、この甲府で作られる特別なルースをオリジナルジュエリーに使わせていただいております。
今回、そんな山梨県甲府市に工房を構える、シミズ貴石さんにお邪魔させていただきました。
国内外からオーダーを受ける人気のオリジナルカットを製作されています。
原石が並ぶ「まるで博物館」の保管室
まずは原石を保管されているお部屋から。
石種ごとに細かに整理されたケースが並び、
まるで博物館のように世界中から集まった原石が磨かれるのを待っています。


一瞬の狂いも許されない「さくらインカット」
そして研磨職人さん達の作業部屋へ。
今回はシミズさんの作られるカットの中でも代表的な、桜がルースの中に浮かび上がる不思議なカッティングのサクラインカットの研磨作業を見学させていただきました。

「サクラインカット」は、ルースのキューレットを中心に5枚の桜の花びらが浮かび上がり、それが上面からはっきりと見えるのが特徴的なカットです。
機械での調整も行いますがその過程のほとんどは手作業で培われた『感覚』だとか。
まさに日本の職人技です。

大まかなファセットカットを施した後、3人の研磨職人が工程ごとに磨いていきます。
工程ごとに研磨剤を細かいものに進めていきます。
花びらの形を少し研磨を粗く彫り残し、周囲の面を細やかに磨き上げる、緻密かつ手間の要る共同工程 。
桜の花びらのカッティングはほんの一瞬でも角度や力加減が変わると形が崩れてしまうそうです。
なんと繊細なカッティングでしょうか。
工具を研磨盤に当てる角度や強さは長年の経験があってこそできる、まさに職人技。
角度をいれてファセットを磨いていく作業は紙一枚の差で調整しているそう。
きれいなカットに仕上げるため、ブリリアントカットのような細かいサイズの設定、バランスの調整があるようです。

色を残しつつ、桜を浮き出させる工程を見ていくと、宝石研磨とは、いかに色、カラット(大きさ)を残すか。なのかと改めて感じました。
大量の原石に囲まれ、職人が黙々と作業するその工房には、どこか家族が暮らす家のような、あたたかな温もりが満ちています。
こんなに大切にカッティングされたルースは私たちも丁寧にしっかりとジュエリーにお仕立てしたいと改めて背筋が伸びる思いでした。
サクラインカットのジュエリーと私たちの想い
世界中からの注目を集め、今やサクラインカットの制作は4~5ヶ月ほどとのこと。
1970年創業の当店ではその大切な1ピース、1ピースを丁寧にジュエリーに仕立てました。


ピンクアメジストのサクラインカットにダイヤをきらりと添えたデザイン
さくらがしっかりと見えるサイズ感のルースを使用しています。
まさに日本の手作業を象徴するアイテムです。
ジュエリーを受け継ぐことも当店が大切にしていることの一つであり、
またこの日本の美しく、素晴らしい技術を受け継ぐことも使命であると考えています。
Himitsu Sakuraコレクション
ご興味がある方はぜひお問い合わせください🌸


