婚約指輪やアニバーサリージュエリーのセンターストーンとして、長年高い人気を誇ってきたピンクダイヤモンド。カラーダイヤモンドの中でも別格の存在感を放つこの石ですが、ここ数年で「欲しくてもなかなか良い石に出会えない」という声が急激に増えています。
その理由は単純です。世界のピンクダイヤモンドの供給の9割以上を担っていたオーストラリアのアーガイル鉱山が、2020年に閉山してしまったからです。
なぜアーガイル鉱山の閉山がここまで影響するのか

アーガイル鉱山は40年近くにわたり稼働してきましたが、宝石質のダイヤモンドの産出比率に対して採掘コストが見合わなくなったこと、鉱床が深くなりすぎたことなどを理由に採掘を終了しました。この鉱山はピンク・レッド・パープル・ヴァイオレットといった希少なカラーダイヤモンドの世界的な産地であり、特にビビッドで濃い色合いのピンクダイヤモンドを安定的に世に送り出せる、事実上唯一に近い供給源でした。
他の鉱山でも産出されることはありますが、不純物の混入具合が異なるため色が淡くなりやすく、アーガイル産のような力強く鮮やかな発色の石に出会える機会は非常に限られています。
つまり今店頭に並ぶ、あるいは市場に流通しているのは「過去に採掘された在庫」がほとんどで、新しく生まれてくることはもうありません。特に0.3ct前後でしっかりとした発色(ファンシーインテンス以上)のセンターストーン級となると、年々入手そのものが難しくなっているのが実情です。
それでも、いい石は”探せば”まだある

そんな中唯一当店の在庫にあるのが「0.200ct ファンシーライトピンクFancyLight Pink VS-2」です。
こちらは、淡い色味ですが、天然ならではのニュアンスピンクが魅力的です。
今、当店でご案内できるのは、このルース1点のみです。同じ発色・グレードの石が次にいつ入荷するかは読めず、出会えたお客様だけがお選びいただける、まさに一期一会の石といえます。
それでも「ピンク」そのものは、諦めなくていい
ピンクダイヤモンドに惹かれる理由は、ダイヤモンドという素材以上に「ピンクという色の美しさ」にあるという方も多いのではないでしょうか。当店では、色そのものの魅力で選んでいただける石として、ピンクスピネルとパパラチアサファイアもご紹介しています。
パパラチアサファイア(オーバルカット)


ピンクとオレンジが溶け合った、サファイアの中でも屈指の希少カラー。夕焼けのような優しい色合いが指先で揺れます。
ピンクスピネル(クッションカット)


ピンクスピネル(クッションカット):ダイヤモンドに劣らない透明感を持ちながら、天然ならではの澄んだ色が魅力。クッションカットの丸みが、色の柔らかさをより引き立てます。
どちらも、当店が毎年買い付けに訪れるアメリカ・ツーソンジェムショーで、一つ一つ実物を見て厳選した石です。大量仕入れではなく、色・透明感・カットのバランスを見極めた一点物だからこそ、他では出会えない表情があります。

お客様持ち込みのパパラチアサファイアで仕立てた当店オリジナルデザイン”Verse”の婚約指輪
ピンクダイヤモンドをはじめ、カラーストーンは石ごとの個性が強く、同じ色味でも印象が大きく異なります。「ピンクが好き」という気持ちを軸に、素材にとらわれず一番惹かれる一石を探してみませんか。気になる方は、ぜひ一度店頭でご相談ください。


